ロールス・ロイスは6月15日、Trent エンジンシリーズの新世代となるTrent7000の組み立て準備を完了したことを発表した。

Trent7000はエアバスA330neoの独占供給エンジンに選ばれている

Trent7000は2014年、英国ファーンボロー国際航空ショーにおいてエアバスA330neoの独占供給エンジンに選ばれ、ロールス・ロイスはTrent700の提供を通じてA330向けエンジンの市場を先導している。現状、エンジン組み立てに向けて、今週にも完成部品がモジュールに組み込まれ、今後数週間内に組み立てが開始できる予定となっている。

Trent7000はA330のエンジンに採用されているTrent700の経験を取り入れ、Trent1000の最新型であるTrent1000TENをベースとし、大型航空機エンジンとしては最も世界で効率の高いTrentXWBの最新技術を取り入れている。推力は6万8,000lbs‐7万2,000lbs、現在のTrent700との比較では、燃費は10%向上、ファン・バイパス比は2倍、ノイズが低減されるなど性能が格段に向上している。

ロールス・ロイス民間機用大型エンジンのプレジデントであるエリック・シュルツ氏は、「Trentエンジンシリーズに追加される最新モデルTrent7000は、大幅な性能と経済性の進化をもたらします。今年後半のテストベッド上での初めての試験を楽しみにしています」とコメントしている。なお、A330neoの納入開始は2017年第4四半期を予定している。