世界大学評価機関のクアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)はこのほど、大学ランキング「アジア2015」を発表した。

国内大学、初のアジアトップ10落ち

同ランキングは、毎年アジアのトップ300の大学を評価しランク付けしたもの。1位は昨年に引き続き、シンガポール国立大学がランクインした。2位は昨年3位だった香港大学、3位は韓国のKAIST(旧:韓国科学技術院)となっている。

公式サイトでは「QS 大学ランキング アジア2015」の詳細を公開している

日本の最高順位は12位の東京大学で、アジアトップ10から初めて外れた。しかし、世界4万2,561人の学者たちからのアカデミック評価指標では1位で、世界1万1,657人の雇用主からの評判でも最高点を獲得している。

日本からはそのほか、13位に「大阪大学」、14位に「京都大学」、15位に「東京工業大学」、37位に「慶應義塾大学」、39位に「早稲田大学」がランクインした。トップ300の大学の中で、日本の大学は68校がランクインし、これを上回ったのは74校がランクされた中国であった。

この結果を受け、QSインテリジェンスユニットのBen Sowter氏は、「日本の大学は世界トップグループに入る大学を輩出している。日本政府は高等教育システムに対してさらなる国際化のため投資するべきだと示している」と述べた。「2020年までには世界30万人の留学生に対して、アジアのトップ大学としてもっと効果的に学生を魅了しなければいけない」とも語っている。