山陽新幹線500系の1号車を改造した「プラレールカー」が13日、利用者数3万人を達成し、車内で記念イベントを実施した。同列車は8月30日をもって運行終了となる。

「プラレールカー」使用車両の500系V2編成

「プラレールカー」はJR西日本・タカラトミー・パナソニックの3社が連携し、2014年7月から運行開始した。500系V2編成の1号車に、「プラレール」のジオラマ(動力に乾電池エボルタを使用)や子供向け運転台、記念撮影スポット、プレイゾーンなどを設置し、家族で楽しめる車両としている。現在は新大阪~博多間「こだま」1往復で運行され、休日を中心に多くの利用者でにぎわい、好評だという。

13日の記念イベントは、下り「こだま741号」(新大阪駅11時32分発、博多行)の車内で行われた。この日も「プラレールカー」は子供たちやその家族らが多く集まっており、車内放送にて利用者数3万人達成の案内も。スタッフから利用者へ、「ご利用3万人達成」記念きっぷも配布された。姫路~岡山間では、新幹線500系がモチーフのヒーロー「カンセンジャー」が登場。写真撮影・握手やくじ引き大会が行われた。

「プラレールカー」3万人達成記念イベントに「カンセンジャー」が登場。岡山駅では「てっちゃん」「エボルタくん」も出迎えた

「こだま741号」は12時39分、岡山駅21番線ホームに到着。「プラレール」のキャラクター「てっちゃん」、乾電池エボルタのキャラクター「エボルタくん」のほか、地元キャラクターも多数集結し、同列車を出迎えた。「カンセンジャー」もここで下車。「てっちゃん」「エボルタくん」らとともに、広島・博多方面へ発車する「こだま741号」に手を振って見送った。「カンセンジャー」はその後も写真撮影に応じ、他の列車の見送りも率先して行うなど、サービス精神旺盛な一面を見せていた。

「プラレールカー」の運行終了に合わせ、6月20日から8月30日まで「ありがとう! 『プラレールカー』キャンペーン」を実施。特設サイトも開設される予定だ。なお、8月30日の運行終了後、使用車両(500系V2編成)の今後については未定とのことだった。