米国ゼネラルモーターズはこのほど、ミシガン州ウォーレンにある同社のデザインセンターで、100万台目に生産された歴史的なシボレー「コルベット」を復元していることを発表した。2014年2月に発生した「ナショナル・コルベット・ミュージアム」の一部損壊によって破損したものだという。
今回の復元プロジェクトは、米国ケンタッキー州にある「ナショナル・コルベット・ミュージアム」の損壊にともない破損した、歴史的な「コルベット」を修復するもの。同ミュージアムは2014年2月、床が突然崩壊し、展示されていた歴史的な8台の「コルベット」が深さ9mの穴に落下した。
復元チームは、試作車やコンセプトカーをつくっているデザインセンターのメカニカル・アッセンブリーグループ。白い1992年のシボレー「コルベット」を復元するのは、ゼロから新しいクルマをつくることよりも困難なことだという。
100万台目に生産された白い1992年の「コルベット」は、シボレーが復元することを約束した3台のうちの2番目の車両。1番目は、ブルー・デビルとして知られている2009年の「コルベット ZR1」試作車で、軽い損傷だったため、2014年の秋に復元した。3番目は、ナショナル・コルベット・ミュージアムが1962年の「コルベット」を担当する。
その他の5台の「コルベット」は、自動車の歴史的意義を維持するため、そのままの状態で保存され、ナショナル・コルベット・ミュージアムの陥没をテーマにしたディスプレイの一部となる。