アスクルは12日、神奈川県川崎市で稼動中の物流センター「横浜センター」(以下、現稼動センター)を移転拡充し、横浜市に「(仮称)Askul Logi PARK横浜」を新設すると発表した。これにより、首都圏の物流網を増強するという。稼動は2016年5月を予定している。

「(仮称)Askul Logi PARK横浜」完成予想図

新物流センターは、物流不動産投資会社「レッドウッド・グループ」が建築中のマルチテナント型物流施設。延床面積は現稼動センターの約2倍、出荷能力も約2倍の増強を想定している。1基の大型ランプウエイを利用し、4階部分まで大型トラックが各階に着床できるほか、屋根面には大規模太陽光パネルを設置し、LED照明などの環境対策にも対応する。

首都高速神奈川1号横羽線生麦ICに隣接し、横浜港の港湾施設や東京都を含む首都圏全域への交通アクセスに優れている。また、羽田空港まで約11kmと国際貨物の取扱いにも適しており、京浜急行生麦駅からも徒歩10分と労働力確保の観点からも有利だとしている。

敷地面積は約2万5,500平方メートル(約7,700坪)、延床面積は約5万平方メートル(約1万5,100坪)。地上5階建(全棟賃借)、トラックバース数は88バース(各階計)。投資概算額は約40億円を予定している。

同社は新物流センターの稼動を機に、現稼働センターや近隣に分散する物流拠点の機能集約・統合を進め、より効率的な物流運営を図るという。