作家としても活躍するお笑いコンビ・ピースの又吉直樹と、アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキの2人が、作家をゲストに迎えるフジテレビのトークバラエティ『タイプライターズ~物書きの世界~』(26日深夜1:40~2:40、関東ローカル)で、テレビ初共演することが12日、明らかになった。

『タイプライターズ~物書きの世界~』でMCを務めるピースの又吉直樹

この番組は、ともに小説を創作して作家としての顔を持つ2人が、ゲストに同じく作家を招き、知られざる素顔や執筆の裏側を探求していくというもの。今回ゲストに迎えるのは直木賞作家・朝井リョウ。スタジオではなく、朝井の母校である早稲田大学にに訪れた3人は、創作の方法や秘話、編集者との向き合いなどの裏側、デビュー前の思い出などを語り合った。

その後、朝井が「緊張する」という美容室に移動。苦手意識から「(洗髪で)髪を拭いてもらった分、美容師さんからののしってほしい」という理解しがたい気持ちや、職業をシステムエンジニアと偽っていたという過去が明かされ、又吉と加藤も思わず爆笑していた。

最後は、朝井の新刊『武道館』にちなみ、東京・日本武道館が見下ろせるカフェで、作品内で描かれるアイドルというテーマについてトーク。すっかり意気投合した3人は、話が途切れることなく、特に又吉は、他の番組では見せない冗舌ぶりを披露した。

又吉は、テレビ初共演の加藤に対し「冷静で色んなところを見ているな」と印象を語り、その作品については「展開がすごいですし、加藤さんしか書けないだろうな、という独自性がたくさんある」と評価。読むだけで、作品の中に入り込めるほど「会話がリアル」だという。

一方の加藤は、又吉の作品について、まず「日本語の美しさ」を絶賛。作風を「ユーモアがずっと文章から匂い立つ」と表現し、「終始、面白く読んでいられました」と感想を語った。

こうしてリスペクトし合う2人は、これまで共通点も接点もほとんどなく、互いに人見知りだというが、収録が始まってすぐに打ち解けたようだ。

三浦淳チーフプロデューサーは、2人のMCぶりに「良い空気で収録が行われると同時に、純粋な物書き同士でない分、良い化学反応も起きたと思っています」と手ごたえ。又吉は今後の希望ゲストに「中村文則さん、西加奈子さん」、加藤は「舞城王太郎さん」と名前を挙げており、三浦氏も「第2弾・第3弾と続けていきたいですね」と、期待を語っている。