数多くの候補から自分好みのものを選択できるAndroidデバイス。高度なカスタマイズが可能なことも魅力であり強みです。しかし、その反面、わかりにくさを指摘されることもあります。ここではそんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『microSDカードは「UHS-I」と書かれた製品を選ぶべきですか?』という質問に答えます。

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ほとんどのAndroid端末は、microSDカードスロットを備えています。しかし、microSDというカードの大きさや基本的な接続規格には統一性があるものの、記憶容量やアクセス速度、セキュリティ機能の有無など仕様に差があります。

AndroidスマートフォンがどのmicroSDカード仕様に対応するかは、Googleからライセンスを受けるメーカーの裁量に任される部分があり、発売時期によって対応状況に差があります。つまり、カードスロットに挿せるからといって、そのmicroSDカードが持つ性能をフルに発揮できるとはかぎりません。

microSDカードには、登場順に「microSD」と「microSDHC」、「microSDXC」という容量に関する3種類の規格があり、最大容量はそれぞれ2GB、32GB、2TBです。容量で呼称が異なると考えてもいいでしょう。

その規格とは別に、microSDを含むSDカードにはアクセス速度の規格(スピードクラス)が存在します。カードに刻印された丸数字は、保証される最低限のアクセス速度(実際の速度はより高速なことが多い)を意味しており、たとえば「6」は6MB/秒、「10」は10MB/秒です。

UHS(Ultra High Speed)は、スピードクラスの上を行く高速転送規格です。UHS-I対応のAndroid端末でUHS-Iの刻印があるmicroSDカードを利用すれば、UHS-Iの最高速度である104MB/秒(理論値)でカードにアクセスできるというわけです。ただし、端末がUHS-I非対応の場合、併記されているスピードクラスが優先されます。

アクセス速度に関する規格は容量とは別ですから、SDHCでUHS-I対応、SDXCでUHS-I非対応ということはありえます。速度を重視する場合は、パッケージに「UHS-I」(記号はU字の中に「1」)と明記されているかどうかチェックしましょう。

容量よりアクセス速度を重視する場合は、「UHS-I」の刻印がある製品を選びましょう。ただし、性能をフルに発揮するには、Android端末側もUHS-Iに対応している必要があります