本田技研工業(ホンダ)は11日、FIMロードレース世界選手権(MotoGP)のMotoGPクラスで2013年・2014年に2連覇を達成した競技専用マシン「RC213V」の一部仕様を変更し、一般公道も走行可能とした「RC213V-S」を発表した。7月13日から商談受付を開始する。

ホンダ「RC213V-S」

「RC213V-S」は、レース参戦で得た技術の市販車への還元ではなく、MotoGPに参戦するために開発したマシンを一般公道で走行させるという新たな試みとなる。「RC213V」の徹底したマス集中化とフリクション低減、MotoGPマシンとして量産車との圧倒的な差を生んでいる製造上の「構成部品の軽量化と加工精度」「製作時の高い技能」をすべて踏襲し、あわせて「RC213V」に採用された制御技術も搭載する。エンジンは総排気量999ccの水冷4ストロークDOHC 4バルブV4とされている。

一般公道を走るためのヘッドライト、テールランプ、前・後ウインカーランプ、スピードメーター、セルスターターなどが追加装備されたほか、ハンドル切れ角を15度から26度に、タイヤをブリヂストン製RS10に、ブレーキパッドをブレンボ製にするなどの変更も加えられた。

「RC213V-S」の販売予定地域は欧州・米国・豪州・日本とされ、日本での価格は2,190万円(税込)に設定された。商談受付は専用サイトの商談エントリー・フォームにて、7月13日0:00(CET : 中央欧州時間)から開始する。