HGSTは9日、次世代のActive Archiveアプリケーション向けとして、世界初となる10TB容量HDD「Ultrastar Arcive Ha10」の製品出荷を開始したと発表した。同社の10TB容量HDDは、2014年9月にサンプル出荷を行っている。
10TBという大容量は、SMR(Shingled Magnetic Recording)による高密度化技術とHelioSealというヘリウム充填技術によって実現した。ヘリウムの密度は空気の7分の1程度になるので、ディスクの回転による気体との摩擦を減らしHDD内部のモーターの消費電力を低下させるほか、ディスク間の距離を縮めプラッタ数を多く搭載できる。また、動作ノイズおよび発熱量の低下ももたらす。
同製品は、当面はエンタープライズ向けに、自社内でソフトウェア開発が可能なクラウドおよびOEMストレージ顧客に販売していく。