日本銀行は10日、2015年5月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、企業物価指数は前年同月比2.1%下落の103.9となり、2カ月連続で前年を下回った。下げ幅は前月と同率。前月比では0.3%上昇し、3カ月連続のプラスとなった。

消費税率引き上げの影響を除いた国内企業物価指数は前年同月比2.0%下落の101.0と、7カ月連続のマイナス。下げ幅は前月より0.2ポイント縮小した。前月比では0.3%上昇し、3カ月連続のプラスとなった。

企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数の推移(出典:日本銀行Webサイト)

国内企業物価指数を業種に見ると、石油・石炭製品が前年同月比21.1%下落と大幅なマイナスとなったほか、スクラップ類が同14.0%下落、化学製品が同5.9%下落など11業種で下落。一方、非鉄金属は同7.4%上昇など12業種で上昇した。

輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.1%上昇、前年同月比4.4%下落の93.8、円ベースでは前月比1.0%上昇、前年同月比4.8%上昇の113.4。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.1%下落、前年同月比18.0%下落の92.2、円ベースでは前月比0.8%上昇、前年同月比8.3%下落の115.4となった。