米が主食の日本だが、実は外国人からするとびっくりなパンが日本にはいろいろあるようだ。そこで今回、日本在住の外国人20人に日本で好きなパンはどんなパンか、また、日本のパンと母国のパンはどう違うのかを聞いてみた。
メロンパンは日本の味!?
・「メロンパンが好き。日本には焼きそばパンやコロッケパン、カレーパンなどのお惣菜系のパンのように、ドイツにない種類のパンが多い」(ドイツ/39歳/男性)
・「メロンパンが好き。イギリスにはない」(イギリス/30歳/男性)
・「メロンパンを時々食べる。トルコはパンの文化が深いので種類も味もいっぱいあり、日本のパンよりトルコのパンの方がおいしいと思う」(トルコ/39歳/男性)
・「メロンパンが好き。ミャンマーにはない」(ミャンマー/32歳/女性)
・「アンパンやクリームパン、メロンパンが好き。日本のはイタリアのパンとは全然違う。イタリアではパンは食事の時、ご飯の代わりに食べる」(イタリア/38歳/女性)
惣菜パンにも注目
・「カレーパン。味と食感が好き」(インドネシア/37歳/男性)
・「日本のガーリックパンとカレーパンがおいしいと思う。シリアではインドのナンと似たようなパンをよく食べる。ヨーグルトやチーズ、オリーブ、ジャムなど付けて食べる」(シリア/35歳/男性)
・「コロッケパンが好き。ブラジルではバゲットのパンを毎朝に買いにいくのが習慣で、できたてを食べられるからおいしい。でも、日本の方がパンの種類が豊富で好き」(ブラジル/30歳/女性)
お気に入りのパンはそれぞれ
・「クロワッサンが好き。ふわふわでおいしい」(中国/28歳/女性)
・「ランチパックが好き。日本の方が味の種類が多い」(タイ/30歳/女性)
・「くるみパンが好き。オランダと比べて日本ではライ麦のパンは少ない」(オランダ/44歳/女性)
・「米パンが好き。もっちりとした触感が気に入っている。ウクライナの方が堅いパンが多い」(ウクライナ/42歳/女性)
・「DEAN & DELUCAブランドのパンが大好き。日本のパンはベトナムと基本的に同じ。パンがもちもちしているものが好き」(ベトナム/31歳/女性)
・「普通のベーカリーで売ってるパンのレベルがかなり高くおいしい。お菓子みたいにおいしい」(韓国/48歳/男性)
日本の食パンに意見あり
・「小豆が大好きなのであんパンがとても好き。シンプルでおいしい。アメリカで住んでいた地域には小豆があまりないため、ジャムパンなどはあるがあんパンはない。でも、日本の食パンの種類には少し不満がある」(アメリカ/26歳/男性)
・「中身が豊富でいいと思うが、食パンの種類が少ない。パンではないが、ミスタードーナツが好き」(カナダ/31歳/男性)
・「VIRONで売っているパンは食べるが、基本的にはフランスのパンの方がおいしいので日本のパンはあまり食べない。日本の食パンはフランス人の感覚でパンではなく、お菓子みたいなもの」(フランス/30歳/男性)
・「柔らかい食パンが好き。日本はマレーシアより種類が多い」(マレーシア/36歳/女性)
日本のパンはどうも……
・「日本のパンはあまり好きではない。味が薄くて健康に悪い。甘い物も多すぎる」(フィンランド/27歳/男性)
・「日本のパンはあまり好きではない。スペインのパンに比べたら日本のパンはふにゃふにゃ」(スペイン/32歳/女性)
総評
上にのったビスケット生地はお菓子のようで、格子状の溝が入っているのもどこかオシャレ。そんな日本発祥のメロンパンは、メロンパンなのにメロンの味がしないという意外性もあって海外でも人気のようだ。また、筆者は以前、外国人に「焼きそばパンはありえない組み合わせ」と指摘されたことがあるが、そんな炭水化物×炭水化物もありな惣菜パンは、バリエーションの豊かさで一目置かれる存在となっている。
一方で、意見が分かれたのは食パン。例えば、フランスの国民食とも言えるバゲットはパリッとした歯ごたえと香ばしさが特長だが、食パンはというとソフトでフワフワ食感がポイントとなっている。おいしいかどうか以前に、パンの概念の違いに悩んでしまうのだろう。
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