お中元は、「贈る」という行為自体が相手への感謝を示すものとなります。しかし、的外れな品物を送れば、自分自身も恥をかいてしまいますし、かえって相手からの評価を下げてしまうことにもなりかねません。せっかく贈るのであれば、品物選びは慎重に行いましょう。
贈る相手によって内容を変えよう
贈る品物は、相手の好みに合わせましょう。ただ単に好き嫌いだけを重視するのではなく、食料品であればアレルギーの有無なども考慮する必要があります。また、お子さんがいるなど、家族構成が複数名の場合、小分けにすることができる品物が喜ばれます。また、他にも同じ品物が届いても困らない、使い勝手のいい調味料といった選択肢もあります。
お中元は、相手が喜ぶものを考える……ということも醍醐味ですし、せっかくなら品物選びも楽しみたいもの。どうしても相手の好みがわからなければ、商品券やカタログギフトなどを贈ってもかまいません。
お中元の相場は?
贈る相手によって金額が変わります。予算としては3,000~5,000円が一般的ですが、日頃、特にお世話になっている人に対しては、5,000~1万円程度の品物を選んでも構いません。親戚などであれば3,000円前後、目上の人間であれば5,000円前後にするといいでしょう。
ここで気をつけなければいけないのは、以前に贈った品物よりも低い金額のものを送らないということ。今はネットで見ると、すぐに品物の金額がわかってしまいます。すでにお中元を贈っている人の場合は、前年と同水準の値段のものを選ぶようにしましょう。
【参考文献】
これ一冊で安心 マナーのすべてがわかる便利手帳 (ナツメ社) / 新版 一生使える、美しい女性のマナー (PHP研究所) / 決定版 冠婚葬祭マナー大辞典 (学研パブリッシング) / そのままうつせる すべての仕事で使える文書大辞典 (永岡書店) / 女性のためのきちんとした手紙・はがき・一筆せん (ナツメ社)