東京急行電鉄はこのほど、神奈川県川崎市と「東急沿線まちづくり」に関する包括連携協定を締結すると発表した。
この協定は、「駅を中心としたまちづくりやアクセス向上に関すること」「沿線の暮らしやコミュニティの発展に関すること」「沿線の魅力向上に関すること」の3つの分野での相互協力を確認するものとなる。開発から50年以上経過した地区もあるなど、住民の高齢化や低密度化、建物の高経年化が懸念される田園都市線沿線を念頭に、「誰もが暮らしやすい持続可能な沿線まちづくり」に向けて取り組むべき施策を定めた。
「駅を中心としたまちづくりやアクセス向上に関すること」としては、鷺沼駅周辺再整備や駅を中心とした都市機能集積に関する調査検討を進め、交通結節点の強化や都市機能強化を企図。駅アクセス向上のため、バス路線の充実に向けた取組みや連携も促進する。
沿線の暮らしやコミュニティの発展を図るため、ハード・ソフト両面から地域住民の生活を支える施策も展開。「地域の寺子屋事業」による沿線の地域内・多世代交流の促進、沿線生活情報の効果的な発信、鉄道を介した隣接都市との連携・交流、高架下などの既存空間の有効活用の検討などを通じ、沿線の魅力向上にも積極的に取り組む。