つくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道はこのほど、2014年度営業実績を公表した。1日あたりの旅客輸送人員は約32万6,000人となり、前年度から約2,000人増加。2014年4月の消費税率引上げにともなう反動があったものの、景気の回復基調や沿線開発の進展などが作用したとみられる。

つくばエクスプレスTX-2000系

旅客輸送人員の増加を反映し、営業収益も404億6,000万円と前年度より1.4%増加。営業費は、経年による修繕費や電力単価上昇による動力費・水道光熱費の増加があったものの、固定資産除却費が大幅に減少したことにより前年度比0.6%減の348億5,300万円となった。営業利益は56億800万円(前年度比15.7%増)、経常利益では42億6,600万円(同15.0%増)、当期純利益は34億9,700万円(同0.6%減)に。この結果、開業前から生じている累積損失は97億1,600万円に減少したという。