iOSの「メッセージ」は、SMS/MMSというキャリアメールのやり取りにくわえ、Apple IDを持つユーザ同士の無償メッセージサービス「iMessage」に対応している。相手がiPhoneの場合、電話番号も宛先に使用できるため、契約しているキャリアを意識する必要もない。表示される吹き出しが青くなるので、SMS/MMS(緑)との違いも一目瞭然だ。
「メッセージ」はショートメールのアプリというより、感覚的にはチャットアプリに近い。相手とのやり取りは吹き出しで表現され、しかも時間軸に沿って並べられる。添付した写真も会話の流れに沿って表示されるため、気の置けない相手とのコミュニケーションに適したアプリといえるだろう。
そんな「メッセージ」に、すばやく写真を添付する機能が用意されているのをご存知だろうか? iOS 8で追加された機能で、iMessageでやり取りしているときにかぎり利用できる。いちいちカメラロールから選ぶ必要がないうえ、フロントカメラ/iSightカメラ(背面カメラ)の切り替えにも対応している。
使い方はかんたん、テキスト入力欄の左横にあるカメラボタンを1秒ほど長押しすればOK(軽くタップすると、従来どおりカメラロールからの選択またはカメラアプリに切り替えての作業)。すると半円または扇形の領域が現れるので、カメラボタンで静止画を、赤丸ボタンで動画の撮影を開始できる。画面右上の回転するカメラボタンをタップすれば、フロントカメラ/iSightカメラの切り替えだ。
ただし、操作がスピーディーになるぶん「危険」が生じる。この写真/動画を添付していいか、という確認なしにいきなり相手へ送信されるため、ボタンをタップするタイミングを誤ると、目が半開き状態のセルフィーを送信してしまうなど、マヌケな事態を招いてしまう。少しでもいい写真を送りたければ、従来どおりの添付手順にしておこう。