日本医科大学は4日、「親の経済格差が子供の肥満に及ぼす影響」に関する調査結果を発表した。対象は、6歳~18歳の子供794名。これによると、家計の支出が低い世帯の青年期の子供の肥満率は、支出が高い世帯の約3倍ということがわかった。
親の経済格差が子供の肥満に影響!?
親の経済状況によって肥満の割合が異なるかを調査した。
その結果、青年期(12歳~18歳)の肥満の割合は、家計支出が下位3分の1の世帯では15.1%、上位の世帯では4.8%と、3.4倍の差があることが明らかになった。
一方、学童期(12歳~18歳)の肥満の割合は、家計支出が下位3分の1の世帯では14.1%、上位の世帯では12.0%で僅か2.1%差だった。
月間の家計支出額の平均値は、学童期においては、「低」が15.0万円、「中」が24.2万円、「高」が39.0万円。青年期では、「低」が16.5万円、「中」27.6万円、「高」が45.2万円だった。
また、世帯人数を調整した月間の家計支出額の平均値は、学童期では、「低」が7.1万円、「中」が11.7万円、「高」が18.8万円。一方、青年期では「低」が7.7万円、「中」が13.3万円、「高」が22.5万円となった。また、世帯人数の平均値は4.4名だった。