内閣府は5日、2015年4月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比1.9ポイント上昇の111.1となり、3カ月ぶりに改善した。

一致指数の推移(出典:内閣府Webサイト)

一致指数を踏まえた基調判断については、「改善を示している」に据え置いた。

景気の先行きを示す「先行指数」は同1.2ポイント上昇の107.2と、2カ月連続の改善。遅れて動く「遅行指数」は同2.6ポイント上昇の121.4と、2カ月ぶりの改善となった。

一致指数について個別系列の前月比を見た場合、全11系列(未発表1系列)のうち、7系列で上昇、3系列で低下。このうち、投資財出荷指数(輸送機械を除く)の前月比伸び率は3.9%増、商業販売額(小売業)(前年同月比)の前月差は14.7ポイント増、商業販売額(卸売業)(前年同月比)の前月差は9.5ポイント増などとなった。

一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度を見ると、全11系列のうち、寄与度がプラスのものは8系列、マイナスのものは3系列。プラスのものは、商業販売額(小売業)(前年同月比)がプラス0.58、商業販売額(卸売業)(前年同月比)がプラス0.58など。一方、マイナスのものは、耐久消費財出荷指数がマイナス0.24などとなった。