俳優の役所広司が主演する、映画『日本のいちばん長い日』(8月8日公開)の最新ビジュアルが5日、公開された。
本作は、昭和史研究の第一人者・半藤一利の同名ノンフィクション作品を、『クライマーズ・ハイ』(2008年)、『わが母の記』(2012年)で知られる原田眞人監督の手により映画化したもの。主演の役所をはじめ、本木雅弘、山崎努、堤真一らベテランから、松坂桃李のような若手まで、日本映画界を代表する俳優陣が共演していることでも話題を集めている。
公開された新ビジュアルでは、主要キャスト5名が集結。陸軍の代表として徹底抗戦を掲げながらも、天皇の身を案じて苦悩し、平和的解決を成し遂げようとする阿南惟幾陸相(役所)。国民の苦しみに思いをはせる昭和天皇(本木)。聖断を拝し、法のルールを破ってでも戦争を終わらせようとする鈴木貫太郎首相(山崎)、そして首相を支え、歴史の転換期を見届けようとする迫水久常内閣書記官長(堤)。対して、皇居を襲撃するクーデターを計画し陸軍同志とともに決起する畑中少佐(松坂桃李)。立場は違えど、日本の未来を信じ、命をかける男たちの表情が映しだされている。
映画の舞台となるのは、太平洋戦争末期の1945年。昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間の間に何が起きたのかを描いた作品。日本の歴史上最も重要な一日と、日本の平和への礎を築くために身をていした男たちの姿を追う。なお、過去に太平洋戦争をテーマにした映画は数多く存在するが、昭和天皇の姿・声をはっきりと描いた日本映画は、本作が初となる。
(C)2015『日本のいちばん長い日』製作委員会