オンデーズは3日、新規事業となる外国人専門の人材紹介会社「ダイバージェント」 を設立し、1日よりサービスを開始したと発表した。

2020年に向け、外国人の日本企業への就職をサポート

DIVERGENT

2020年東京オリンピックに向け、7~12兆円の景気浮揚効果と40~70万人の雇用創出効果が期待される。一方で、労働力人口(15歳以上の就業者数と完全失業者数を足した総数)は下降を続け、2020年は前年比で約360万人、2030年には約469万人が減少すると予測されている。その対策として同社は、在日外国人や訪日外国人を新たな労働力として迎える体制の必要性から、日本企業の成長と活性化につながる人事戦略を打ち出すという。

社名由来は、多様性の「ダイバーシティ」と「エージェント」の造語から「DIVERGENT(ダイバージェント)」。主要サービスは、外国人を雇いたい企業と日本で働きたい外国人のマッチングだ。日本語力・ビジネスマナーの習熟度合いをチェックし、一定基準に満たない場合は、同社独自のプログラムで教育を行う。さらに、入社までに外国人の日本社会の理解度などを高め、日本企業で活躍できる環境を提供する。

発足のきっかけは、オンデーズに入社した外国人社員の声だった。日本企業の就職情報ツールの乏しさ、就職までの困難な環境への疑問視から、事業提案書を提出し、子会社設立へ発展したという。事業設立に携わった社員は、9割が外国人国籍だったことから、社員自らが就職するまでの苦労や入社に向けて感じた不安などを事例として業務に役立てる。 所属社員の国籍は、中国、台湾、シンガポール、ネパール、チュニジア、スペイン、ポーランド等。また対応言語は、英語、中国語、フランス語、アラビア語、スペイン語、タミル語等。多国籍に対応でき、宗教や文化など、それぞれの価値観を尊重し利用者と向き合える環境を整えている。