樫尾俊雄記念財団は6月3日、カシオ計算機の名誉会長である樫尾俊雄氏(故人)が残した発明を世の中に伝えることを目的とした「樫尾俊雄発明記念館」において、多機能化してきたカシオ計算機の時計の歴史を紹介する特別展示を一般公開すると発表した。期間は6月10日から7月24日まで。
左から、ICレコーダー機能付きの「DBC-V500」、ラップメモリー機能付きの「SDB-300W」、対戦ゲーム機能付きの「JG-100」、放射温度計測機能付きの「TSR-100」。このほかにも、さまざまな製品を展示する予定だ |
樫尾俊雄氏の自宅を改装して作られた樫尾俊雄発明記念館は、2013年6月から一般公開されている。数々の発明品を「発明の部屋」「進化の部屋」「創造の部屋」といったようにテーマ別に展示。時計を展示する「時の部屋」では、樫尾俊雄氏が「時間は1秒ずつの足し算である」と考え、計算機の技術を生かして開発したオートカレンダー付き腕時計「カシオトロン」をはじめ、時計の代表的なモデルを展示している。
今回の特別展示は、「時の記念日」でもある6月10日から一般公開をスタート。1980年台からカシオ計算機が開拓してきた多機能時計を、「ビジネス」「健康・フィットネス」「エンターテイメント」「アウトドア」の4カテゴリーに分けて展示する。スケジュールや連絡先の管理、辞書、GPS、脈拍数測定などの機能を、現在のスマートウオッチに先駆けて実現してきた製品のほか、カタログとCM映像も見ることが可能だ。
樫尾俊雄発明記念館の開館時間は9時30分~16時30分、休館日は土曜/日曜/祝日/年末年始/夏季休暇。開館日はwebサイトで告知する。入館は無料だが、予約が必要。樫尾俊雄発明記念館のWebサイトで予約の申し込みを受け付けている。