DEEPCOOLのブースで目立っていたのは、まるで「三菱型」とでも言えるような奇抜なデザインを採用したMini-ITXケース「Tristellar」。3つの格納スペースに、PCパーツが分散して配置されており、ハイエンドグラフィックスカードの利用が可能であるなど、見た目がユニークなだけではなく、案外実用的な製品に仕上がっている。
まず気になるのは、各コンポーネントがどのように格納されているのかということだろう。マザーボードは、右下のケースに設置されている。ここには同時に、120mmサイズのラジエータも設置できるようになっており、デモ機では実際にオールインワン型の水冷CPUクーラーが取り付けられていた。
左下のケースは、リア側が電源スペースとなっており、奥行き160mmまでのATX電源を格納することができる。フロント側はドライブベイで、3.5インチHDD×2とスリム光学ドライブの利用が可能だ。
そして上のケースには、拡張スロットが用意されている。長さは320mm、3スロットのスペースがあるので、ハイエンドのグラフィックスカードにも対応。デモ機では、トリプルファンのGeForce GTX 980カードが動いていた。またその裏側には、2.5インチベイも3つ用意されており、SSDの搭載が可能だ。
マザーボード、グラフィックスカード、電源ユニットが別々に格納され、エアフローがそれぞれ独立しているため、冷却性能に優れるのが大きな特徴。この製品は現在、米国などで販売中とのことだが、ハンドメイドのため、大量生産ができないという。日本での発売も期待したいところだ。