パナソニックは2日、同社製ノートPC「Let'snote」の2015年夏モデル4機種を発表した。夏モデルの大きなポイントは、従来WebモデルとしてラインナップしてきたLTE対応モデルを、店頭向けに初投入した点。パナソニックではもともと、「PC(Let'snote)と通信はセットで提供したい」という想いがあり、長らくWebモデルでは通信付きのモデルをラインナップしてきた。SIMスロット搭載端末の普及、そしてSIMを購入できる場所も増えてきたことから、今回、店頭でLTE対応モデルを投入したという。

それでは、店頭初登場の天板「ウォームゴールド」を搭載した、10.1型の軽量モバイルPC「Let'snote RZ4」LTE対応モデルを写真で紹介していこう。

店頭初の天板カラー「ウォームゴールド」

「Let'snote RZ4」シリーズは、ストレージ容量やMicrosoft Officeの有無、カラーの違いなどで、計6機種を6月12日から発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は170,000円前後から。LTE対応モデルは6機種のうち最上位となり、税別295,000円前後での販売が想定されている。

「Let'snote RZ4」のLTE対応モデル「CF-RZ4DFMBR」

天板カラーは店頭初の「ウォームゴールド」(本体のカラーと合わせ、「ウォームゴールド&カッパー」モデルとなる)を採用。「一体感がより高まったモデル」だという。"ゴールド"の名の通り、天板にはわずかにラメ風の輝きがあり、本体のカッパーに白を加えたような色合いとなっている

きょう体は春モデルを継承するが、CPUはIntel Core M-5Y71 vPro(1.20GHz)を新たに採用する。液晶部がが360度回転する機構や、タブレットと形状になるのも、従来から引き継がれている

タブレットとしても使える。10.1型の液晶はタッチ対応で、解像度は1,920×1,200ドット(WUXGA)

こちらも店頭初、バッテリ奥にSIMスロットを内蔵

夏モデルの大きな特徴のひとつ、LTE対応。「Let'snote RZ4」ではバッテリ奥にSIMスロットを用意し、ユーザーが自分で抜き差しできるようになっている。ちなみにLTEモデルはSIMロック端末であり、NTTドコモのXiに対応している。

バッテリを外すとSIMスロットが出現。

Webモデルユーザーにはお馴染みかもしれないが、こちらがSIMスロット。外観に「LTE対応」である目印がない分、バッテリ下に大きくLTE対応の旨が記載されている。対応SIMは標準サイズ

LTE対応モデルでは、本体サイズはW250×D180.8×H19.5mmとLTE非対応モデルと同等だが、重量は約770gとなり、非対応モデルより25g重くなる。試作機の実測重量は769gだった

キーボードやインタフェースなど

「Let'snote RZ4」夏モデルのキーボードやインタフェースに変更はなく、D-SubやLANポート、HDMI、USB 3.0、SDカードスロットなど、モバイル機としては十分すぎる端子を搭載している。キーボードは他モデルと同様にリーフ型のアイソレーションタイプを採用。キーピッチは横16.8mm、縦14.2mm、ストロークは1.5mmとなる。

試作機のためパフォーマンス系のベンチマークを取れなかったが、おまけとしてバッテリベンチ「BBench」を、液晶輝度50%、LCD自動輝度調整機能がオフ、IEEE802.11acの無線LAN接続、パナソニックの電源管理(省電力)の電源設定で試したところ、実駆動11時間強を記録した(バッテリ残1%)。で行った。ただし試作機のため、あくまで参考値としてご紹介しておく。

本体ディスプレイ面

本体キーボード

前面

背面

右側面

左側面

他モデルと同様にリーフ型のアイソレーションタイプを採用。キーピッチは横16.8mm、縦14.2mm、ストロークは1.5mmとなる