日本銀行は2日、2015年5月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、5月末のマネタリーベースは前月末比1兆5,073億円増の307兆3,844億円となり、10カ月連続で過去最高を更新した。
内訳は、日本銀行券発行高が89兆7,316億円(前月91兆292億円)、貨幣流通高が4兆6,315億円(同4兆6,321億円)、日銀当座預金が213兆213億円(同210兆2,158億円)となった。
併せて発表した5月のマネタリーベース平均残高は前年同月比35.6%増の304兆3,476億円と、こちらも過去最高を更新。内訳は、日本銀行券発行高が同4.5%増の89兆9,665億円、貨幣流通高が同0.7%増の4兆6,335億円、日銀当座預金が同56.9%増の209兆7,476億円となった。
日銀は2014年10月に追加金融緩和を実施しており、現在も大量の資金供給が続いている。