ビジネス用語としてよく使われている「ボトルネック」。もしもまだあまり意味がわからないで使っているなら、この機会に是非意味を再確認してみてはいかがでしょうか? 知っているようで知らないカタカナビジネス用語「ボトルネック」について御紹介します。
■ボトルネックの意味
ボトルネックは「ビンの首」を意味する言葉で、流れをせき止めている部分、障害となっている部分をあらわす言葉です。ビジネスでは全体効率をおとしめている部分、全工程で品質をおとしめている部分等、ビジネスにおけるシステムや仕組み上で、障害や制約となっている部分を指して使われることがあります。
ボトルネックを洗い出そう、ボトルネックを解消しよう、ボトルネックを改善しよう等、何らかの目的に対して障害や制約となっている部分を見つけ出し、解消・改善していこうというときによく使われる言葉です。
■ネックはもともと「ボトルネック」から来ている?
ボトルネックと同じような「制約」や「障害」という意味合いでよく使われている「ネック」というビジネス用語は、ボトルネックを略した言葉です。「○○がネックとなって、工事がなかなか進まない」「○○がネックとなり、顧客離れが進んでいる」等の表現が出てきたときは、ボトルネックと同じ意味として考えるとよいでしょう。
■ボトルネックは伝わりにくい?
公共性のある媒体で外来語を使用する際のわかりにくさ・伝わりにくさを解消するために、外来語の言い換えを提案している、国立国語研究所外来語委員会による平成18年の『「外来語」言い換え提案』というものがあります。そこでは外来語のわかりにくさを知る目安として、各外来語を4段階のレベルで示しているのですが、ボトルネックはわかりにくい外来語の中でも「その語を理解する人が国民の4人に1人に満たない段階」の一番理解度の低いレベルの言葉に振り分けられています。
過去のデータのため、ボトルネックという言葉の理解度はまた現在では異なりますが、「制約」や「障害」という単純な意味でボトルネックを使用する場合は、言い換えると伝わりやすくなるかもしれません。
知っているようで意外と知らない、カタカナビジネス用語「ボトルネック」。もしこの言葉を耳にして、意味を理解するのに戸惑ったら是非上記を参考にしてみてください。
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