定期的にお掃除をしているのに、しばらく経つとすぐに散らかってしまう……毎日お掃除をしているのに気づくと綿ぼこりが……それはもしかしたら、「お掃除」をするまでの "準備" に問題があるのかもしれません。ここでは、家事代行サービスのプロが基本とする、実際に「お掃除」をするまでの "準備" を知り、キレイなお部屋をキープするポイントをおさえておきましょう。

お掃除は「3ステップ」の最終段階にすぎない

お掃除というと "掃除機をかける" "雑巾がけをする" といった行動をイメージしがちですが、実は、これらはあくまで表面的に汚れを取り除いたことにしかなりません。これでは、ちょっと時間が経つと、すぐに部屋の四隅にホコリがたまり、水回りには水アカやカビが……。

では、家事代行サービスのプロは、どのようにお掃除をするのでしょうか。

実は、お掃除のプロは「準備」を重視しており、作業にとりかかるまでの考え方を、「①整理収納」「②整理整頓」「③お掃除」という3つのステップに分類しています。これによれば、「お掃除」は、このステップの最終段階であり、仕上げの作業にすぎないということがわかります。

では、それぞれのステップを確認してみましょう。

プロが考える掃除に対する基本的な考え方となる「3ステップ」(下から順に考える)。「お掃除」は最終段階における"作業"にすぎない

ステップ1: 整理収納

「整理収納」とは、まさに日々の暮らしの土台作りのことです。自分が今、何をどのくらい所有し、買い物は週に何回行うかなど、自身の生活を把握することから始まります。部屋の「どこに」「何が」「いくつあるのか」を把握することで、自身の生活全体を見直すことを促しています。

ステップ2: 整理整頓

次に「整理整頓」ですが、これは日常のメンテナンスと呼べる部分です。「整理収納」で、ムダな物を取り除いた後、使いやすい順番に並べ、使った物を元の場所に戻すなど、生活に合わせた整理をすることで、生活空間をコントロールします。

お掃除をしても部屋が汚い人は、この2つのステップができていないケースがほとんどです。掃き掃除でも、棚の上にムダな物がなければ、簡単に家具を動かすことができますね。

ステップ3: お掃除

先述の通り、「お掃除」とは、あくまで3ステップの最終段階です。「整理収納」「整理整頓」をしっかりと実行し、本当の意味でのお掃除を実現していきましょう。

ここまで読んでくれた読者のみなさんは、掃除が苦手、もしくは掃除をしなきゃ……と思っている人が多いと思います。多くの方々が悩んでいるのは、上図のピラミッドの頂点である「掃除」の部分。ここで紹介した考え方を実践できれば、掃除に悩むことはなくなるはずです。

教えてくれたのは……

整理収納アドバイザー 有賀照枝さん

株式会社ハートコード 代表取締役・代表。8,000回以上もの家事支援・代行の現場経験を有し、300回以上もの講座やセミナーに登壇。出演中のテレビ通販番組では、視聴者にわかりやすい説明で定評がある。幸運をひきよせるスマイル収納コンサルタント。


執筆:松田識史

株式会社アスラン編集スタジオの編集ライター。専門紙の記者を経て同社に入社。ビジネス分野からライフスタイルまで、幅広いジャンルの書籍や雑誌、Web媒体の企画・構成・執筆などを行っている。

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