夜中に大きな笑い声が聞こえてきたり、リラックスしたいときに、上階のから足音が気になってイライラしちゃったり……。マンション暮らしの人なら、隣人の生活音で不快に思ったことがあるのではないでしょうか?楽しい生活を送るためにも、生活音のトラブルにならないための基礎知識を紹介します。
生活音とはいったい何?
生活音は日常生活で発生する室内の音のことで、足音、テレビの音、ドアの開閉音、話し声、笑い声、洗濯機や掃除機などの機械音などがあります。たとえば、自分にとって心地よい音楽も、他人は不快に感じることがあるように、音の感じ方は人それぞれで違うものです。
簡単にできる生活音防止方法日常生活で出てしまう音は、ある意味仕方がないものです。ですが隣人からいつ何時「申し訳ないんだけど……」と苦情を言われないとも限りません。防止するためにも、今一度、生活音防止の対策を取っているか見直しをしてみましょう。
・カーペットや家具の位置
床にはカーペットを敷いてみましょう。階下の部屋に音が伝わりにくくなります。また、本棚などの背の高い家具があるならば、隣室との壁面に置きましょう。隣室との間にワンクッションを設けることができ、直接音が響かなくなります。防音タイプのカーテンなどを吊るすのも、音が伝わりにくくなり、おすすめです。
・窓を開けたときはなるべく音を出さない
窓を開けっぱなしにして、電話、会話、テレビを見るのは控えましょう。とくに深夜は防犯の意味からもやめたほうがいいといえます。
・洗濯機や掃除機を使う時間を考える
洗濯機や掃除機は振動や音が大きく、響きやすいので、深夜の時間帯を避け、遅くても夜9時までには終わらせましょう。
・テレビやステレオの扱いに気をつける
テレビやステレオの音は、ボリュームが大きいのはもちろんダメですが、振動で隣室に伝わる可能性があります。壁から少し離して置いたり、防音のマットを音響機器の下に敷いて設置してみるとよいでしょう。とくに重低音は、ボリュームが小さくても振動として隣室に伝わってしまい、隣室からの苦情になりかねません。重低音を楽しみたい場合は、ヘッドホンをつけて聴くようにしましょう。
お部屋を選ぶときから、生活音を考慮して選ぶのもポイントです。おもなチェック項目は、4つ。デザインだけではなく、この項目もお部屋選びの基準にしてあげましょう。
①建物の構造……日本では、木造、鉄骨、鉄筋コンクリートで造られた家屋が多いですが、鉄筋コンクリートで造られた建物は、ほかの2つにくらべて音が響きにくいといわれています。トラブルを未然に防ぎたいなら、鉄筋コンクリートの物件を探しましょう。
②お部屋の位置……角部屋、最上階の部屋がおすすめです。角部屋は隣室が片側だけになるので、テレビなどの音が出る家電を角のほうに置けば、生活音が伝わりにくくなります。また、音は上から下に伝わるため、最上階の部屋を選べば、上の階の住人の足音や物を落とした音が気になるという心配はなくなります。
③間取り……自分の部屋と隣室との間にクローゼットなどの収納スペースがある間取りを選びましょう。壁一枚の場合よりも音が聞こえにくくなります。
④住人のライフスタイル傾向……学生の多い地域、ファミリーの多い地域など、自分の住みたい地域にどんな人たちが住んでいるかを確認しておくといいでしょう。隣人と自分の生活スタイル(睡眠と活動している時間帯)が異なると、生活音が気になることも。どんな人が住んでいるのかを不動産屋さんに確認しておきましょう。
マンションに住んでいるならば、必要以上に大きな音を立てないように生活することが重要ですが、逆に、ほかの住人の生活音に悩まされているときは、大家さんや管理会社に伝えて、第三者から伝えてもらいましょう。
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