液体や粉末など、様々な種類がある洗濯用洗剤。いつも何となく同じものを使っていませんか? 洗濯用洗剤の使い分けのコツについて、かわいいクマさんのキャラクターが人気の洗剤・柔軟剤メーカー NS ファーファ・ジャパンに聞いてみました。
【基本編】洗濯用洗剤は、汚れの性質で変わる!
洗濯用洗剤を選ぶときの基準となるのが、「どんな汚れを落としたいのか」ということです。例えば、泥汚れであれば弱アルカリ性の粉末洗剤がオススメ。食事中の食べこぼしなら、粉末洗剤でもいいのですが、ベストは汚れに直接塗れる液体洗剤です。
また、忘れてはいけないのが、洗濯機に入れる衣類の量を守ること。まとめてたくさん洗いたいからとつめこみすぎると、せっかくの洗浄力が十分に発揮できません。洗濯の量も洗剤も、きちんと適量を守ることが大切です。
ちなみに、縦型の洗濯機は洗濯用洗剤のタイプを限定しませんが、ドラム式洗濯機の場合は少なめの水でたたき洗いするため、泡立ちの少ないものや再汚染(落とした汚れが再び服につくこと)を防ぐ働きのある洗濯用洗剤を。洗濯機との相性も考えながら、落としたい汚れがしっかりとれる洗濯用洗剤を選びましょう。
【コスパ編】1回あたりのコストにこだわろう!
洗濯用洗剤は1本あたり約40回の洗濯ができるものが一般的。洗濯用洗剤を選ぶときには、「1回あたりどれくらいの使用量なのか」「1回あたり幾らになるのか」「何回使えるのか」など、コストパフォーマンス面もしっかりチェックすることが大切です。
一方で時短を考える人なら、1回分のコストは割高に感じても、すすぎが1度ですむ濃縮タイプの洗剤が便利。使用する電気や水道なども減り、実はエコや節約にもつながります。また、最近では量らなくてもよいジェルボールタイプの洗濯用洗剤も登場していますが、便利になればなるほど、1回あたりのコストは高くなるもの。それでも忙しい人にとっては、洗剤を量る必要のない手軽さは重要なようです。
【季節編】梅雨時は抗菌タイプにおまかせ!
梅雨どきは室内干しが続き、生乾きの嫌な臭いが洗濯物にも残りやすくなります。そんなジメジメとした季節には、必ず抗菌タイプを! 洗剤でよく見かける「抗菌効果」と書かれたものを使用すると安心です。
汗の季節に向けて重視したいのは、洗浄パワーが強い粉末タイプ。暑い夏なら、粉末の溶け残りの心配もいりません。粉末タイプの洗濯用洗剤のほとんどに配合されている酵素は、水温が高いほうが効果を発揮するので、夏に使うのが適しています。一方で寒い冬は、水に溶けやすい液体タイプを。季節に合わせて、賢い洗濯用洗剤選びをしたいものです。
【豆知識編】固形石けんは洗濯前の一手間に!
たくさんの種類がある洗濯用洗剤ですが、部分洗い用や固形石けんは、どんな風に使い分ければいいのか、悩んでしまう人も多いのでは? 実は部分洗い洗剤や固形石けんは、一度のお洗濯では落とせないくらいひどい汚れに効果的なのです。
固形石けんは、ゴシゴシと布を摩擦しながら予洗いし、その後は普通に洗濯するのがオススメです。この摩擦によって、あきらめていた汚れもラクに落とせるはず。部分洗い用の洗剤は、直接汚れた部分に塗りかけたり、洗剤を溶かしてつけ置きした後、普通に洗濯機で洗えばかなりキレイになります。ガンコな汚れをみつけたら、お洗濯前のひと手間で衣類をよみがえらせましょう。
池上潤さん(写真右)
NS ファーファ・ジャパン 執行役員 研究開発本部長 兼 第1研究開発部長。社歴20年以上で、ランドリー製品からホームケア製品、パーソナルケア製品をも含めた日常生活に関わる様々な「洗う」の研究開発に関わってきたスペシャリスト。「日常の生活で落とせない汚れはない」との熱い思いを胸に、日々開発に取り組んでいる。好きな洗剤は「ファーファラボ 柔軟剤の香りひきたつ無香料洗剤」「ファーファラボ 気になる成分無添加洗剤」
和智真理子さんさん(写真左)
マーケティング本部 マーケティング部 第1ブランドグループ。ランドリー製品、主に柔軟剤のマーケティングを担当。マーケットリサーチから商品企画、販促に至るまで一連の流れを手がけ、日々の生活が楽しくなる商品づくりを目指している。また広報・PRも兼務し、自社商品の認知度向上にも尽力している。好きな洗剤は「UVカット洗剤」