楽天証券は5月29日、中華人民共和国香港特別行政区(以下香港)でFX事業を行うFXCM Asia Limited(以下FXCM Hong Kon)の発行済株式の100%を取得することを決定したと発表した。なお株式の取得は香港当局(香港証券先物取引委員会)による承認後となる。このたびの香港におけるFX事業の取得は、楽天証券による初の海外進出案件になるとしている。

FXCM Hong Kongはニューヨーク証券取引所に上場するFXCMの子会社で、2002年の創業以来、香港におけるFX事業のリーディングカンパニーとして、同地域における優良な顧客基盤を有しているという。楽天証券では、4月にFXCMジャパン証券を子会社化(8月1日合併予定)するなど、FX事業基盤のさらなる拡大を目指しているという。このたび楽天証券として初めて、海外でのFX事業に進出を行うことで、より一層の事業拡大ができるものと判断しているという。

楽天証券は、2003年よりFXサービスを提供している。2013年1月にはFXサービス内容を一新し、スプレッド0.3銭(米ドル/円)と業界最狭水準での提供や高性能のFXトレーディングアプリ「MARKETSPEED FX」、スマートフォン専用FXトレーディングツール「iSPEED FX」の提供など、顧客の利便性が高いFXサービスを展開しており、国内店頭FX業界における取引順位は第5位に位置しているという。

今後もFX事業を証券事業におけるコアビジネスのひとつとして位置付け、更なる取引ボリュームの拡大を目指していくとしている。