農林中央金庫(以下農林中金)とオランダのラボバンクは27日、食品・農業関連金融分野を中心とした戦略的提携に関する覚書を締結したと発表した。
農林中金とラボバンクは、同じ農業を基盤とする協同組織金融機関として、これまでの長い交流の歴史も踏まえ、その関係を更に発展させるべく、同提携を通じて、食品・農業関連金融分野を中心にグローバルに連携を深めていくという。
これにより両者は、協同組合組織として社会から期待される役割・機能の一層の発揮、食品・農業関連産業を支えるリーディングバンクとしての役割・機能の一層の発揮に取り組んでいくとしている。
オランダ農業の強み
オランダは日本同様、農業に適した土地に乏しい国でありながら、農業生産性は高く、世界第2位の農産物輸出大国となっている。
ラボバンクの概要
ラボバンクは、オランダに本拠地を置き、協同組合の原則に基づき活動する国際金融機関。オランダ国内では、すべての金融市場におけるマーケットリーダーであり、また国際的には食品・農業関連金融分野に注力しているという。
協同組合にその源流を持つラボバンクは、協同組合金融機関として、独立した地方ラボバンク、中央機関としてのラボバンク・ネダーランド、および国際的に活動する関連会社より構成され、世界40カ国で約52,000人の従業員を擁している。
ラボバンクは、国際的格付機関より高い格付を付与されているという。また中核的自己資本(Tier1資本)の規模でみると、ラボバンクは世界の大手金融機関トップ30行に入る金融機関だとしている。