日本気象協会はこのほど、同協会が推進する「『熱中症ゼロへ』プロジェクト」を通じ、5月30日~31日に熱中症のリスクが高くなると見込まれる地域を明らかにした。
同プロジェクトは、5月30日~31日に特に熱中症予防を強化したい場所として、3カ所を挙げている。
ひとつ目の地域は「関東地方・東京都」。土曜日は気温が高く、湿った空気も流れ込んでくる見込みだという。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、熱が体にこもりやすくなる。同プロジェクトでは「屋内の活動でも熱中症に警戒することが大事」と注意を呼びかけている。日曜日は雨で、日差しと暑さは小休止となる予想とのこと。
ふたつ目の地域「沖縄本島地方・沖縄県」の土日は気温が高く、真夏日となる見込み。湿度も高く、蒸し暑さが続くと予想している。特に観光で沖縄に訪れる人は、まだ暑さに体が慣れていないため、こまめな水分と塩分の補給が大事だという。
「近畿地方・大阪府」の土曜日は天気が下り坂で、日曜日は広く雨となると予想している。湿度が高く、人混みの中や、地下街などでは蒸し暑さを感じやすいため、熱中症対策が必要と言える。
また、週末の全国13地域の熱中症傾向も公開している。「東京」は土曜日は気温が上がり、湿度が高くなることから"警戒"ランク。「名古屋」は、土曜日は雲が広がり、日曜日にかけて天気が崩れ、湿度が高くなるために"警戒"と出ている。「大阪」も気温は平年より高く、次第に湿った空気が流れ込んでくることから、"警戒"となった。
そのほか、「警戒」と出ている場所は、仙台、広島、高知、福岡、鹿児島。沖縄は厳重警戒だという。
同プロジェクトでは、最新の熱中症情報を天気予報専門サイト「tenki.jp」で公開している。