総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウトと花王はこのほど、「家の中の掃除」に関する調査の結果を公表した。
同調査の対象は、首都圏の1都3県に住む20代から50代までの既婚女性。4月13日から14日にかけてインターネットを通じて実施し、各世代221名ずつ、合計884名から有効回答を得た。
菌やカビ対策は正しい知識で
「家の中の"菌"や"カビ"が気になるかどうか」を聞いたところ、全体の74.7%が「気になる」(とても気になる+気になる)と回答。年代別で見ると20代が特に多く81.9%で、一番低かった50代と比べると17ポイントも差があることが明らかになった。
家の中の"菌"や"カビ"が気になると回答した人に対し、「正しい方法で家の中の掃除をしているかどうか」を聞いた。その結果、68.9%が「掃除はしているが、正しい方法でできているか自信はない」と回答。およそ9割の主婦が「正しい方法で掃除はできていないと思う/できていない」ことがわかった。
「家の中で、きちんと掃除できていると思う場所と、除菌できていると思う場所」を聞いた。その結果、「キッチン」・「お風呂」・「トイレ」・「リビング」などは半数近くが掃除できていると思うと回答。一方、除菌は「キッチン」・「トイレ」が2割程度、「お風呂」・「リビング」は1割程度となった。
前問を踏まえ、「キッチン・お風呂・トイレ・リビング・玄関」の5カ所について、さらに細かく"除菌したい場所"、"普段から掃除している場所"、"除菌できていると思う場所"を聞いた。
「キッチン」では、「まな板」・「台ふきん」・「排水口受けカゴ」・「調理台」・「食卓・テーブル」は除菌したいし、普段から掃除もしていると回答している人が半数以上。一方、"除菌できていると思う"については「まな板」・「台ふきん」は3割以下、「排水口受けカゴ」・「調理台」・「食卓・テーブル」は1割程度となった。
「まな板」の洗浄について、普段まな板を使用している主婦に対し「最も頻繁に行っている洗浄方法」を聞いた。その結果、72.9%が「食器洗い用洗剤で洗う」だった。
風呂まわりについては「床」・「浴槽」・「排水口」、トイレでは「便器の外側・内側」・「便座の表側・裏側」「床」、リビングでは「カーペットの表」・「床(フローリング)」は除菌もしたいし、普段から掃除もしていると回答。
一方でリビングの「エアコンのフィルター」、玄関の「下駄箱の中」「靴(中・ニオイ)」は除菌したいという意向は高いものの、普段から掃除している人は2割程度にとどまった。
今回の調査では、尿のはね返りなどにより菌が繁殖しやすいと言われるトイレの「壁」や、ホコリがたまりやすいリビングの「カーペットの裏」「テレビ台の裏」について、除菌したいという意向が3割程度だった。"菌が繁殖しやすい場所"の一部が意外と見落とされがちであることがわかった。