キリンビバレッジはこのほど、全国の10~60代の男女を対象に実施した熱中症対策意識調査の結果を明らかにした。調査は5月2日~7日にかけて行い、4,966人から有効回答を得た。

熱中症対策をしていますか?

熱中症対策をしているかどうか尋ねたところ、58.3%が「対策をしている(こまめな水分補給・適切な室温調整・塩分を意識的に摂取するなど)」、24.7%が「対策の必要性は感じている(対策はしていない)」と回答し、合わせると約8割は熱中症対策の必要性を意識していることがわかった。

しかし、対策の必要性は感じているが「対策をしていない」は24.7%、「対策をしていないし、必要性も感じていない」は17.0%で、対策をしていない人が約4割に上ることも明らかとなった。熱中症対策をしていない理由について聞くと、「暑い時間にあまり外出していないため」が35.6%と最も高くなっている。

「熱中症にかかったことがある」もしくは「熱中症の症状が出たことがある」と答えた人に熱中症にかかった場所を尋ねると、全体では「屋外施設」に次いで、「住居」が2位だった。前項では熱中症対策をしない理由として「あまり外出しないから」と回答した人が多かったが、住居内でも熱中症対策が必要であることがわかる。

熱中症にはどんな場所でかかりましたか?

「熱中症対策をしている」と回答した人に、具体的に行っている熱中症対策について聞くと、「水分補給をこまめにしている」が94.7%で最も高く、次いで「部屋を涼しく保つ(日常生活)」(73.0%)となった。「塩分を意識的に摂取する」は50.8%で約半数となっている。水分に比べ塩分摂取への意識が希薄であることがうかがえる。

熱中対策で行っていること

「熱中症対策をしている」と回答した人に、何月から熱中症対策を意識するか尋ねると、「6月」が31.0%で最も高く、次いで「7月」(29.2%)、「5月」(28.2%)となった。何月から熱中症対策を始めるかという問いでは「7月」が44.8%で最も高く、次いで「6月(27.3%)」、「5月(15.5%)」となっている。

熱中症対策に対する意識は5月から始まるものの、実際の対策実施は7月開始が最も多く、熱中症対策に対する"意識"から"実施"までに2カ月も時間差があることがわかった。