説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『高速道路のICが「マップ」にありません!?』という質問に答えます。
***
その高速道路のICは、最近開通したものではありませんか? ここ数ヶ月以内に開通したばかり、というのであれば、iPhoneに標準装備の「マップ」に表示されない可能性大です。当面は「マップ」の利用を諦め、地図データの更新が早いサードパーティー製地図アプリを使うしかないでしょう。
実例を挙げつつ説明してみましょう。本稿執筆時点の5月25日現在、3月7日に開通した首都高の中央環状品川線(大橋JCT~大井JCT間)は、「マップ」の地図データに反映されていないため、途中の出入口を含め表示されません。3月8日に開通したさがみ縦貫道路の未開通区間(海老名JCT~寒川北IC)も同様です。
地図に表示されないということは、ルート案内のとき考慮されないことも意味します。実際、「マップ」で新宿駅から羽田空港までをルート検索したところ、渋滞が発生しないかぎり最短/最速の中央環状品川線を通るルートではなく、首都高4号線から湾岸線を経由するという従来のルートが案内されました。
一方、いくつかのサードパーティー製アプリは、上述の高速道路はすでに対応しています。「Googleマップ」と「Yahoo!地図」の2つを試してみましたが、中央環状品川線とさがみ縦貫道路の未開通区間のいずれも、画面の表示とルート案内に反映されていました。
「マップ」にもSiri経由で呼び出せる、Safariなど他のアプリと連携しやすい、といったメリットがありますが、カーナビ代わりに地図アプリを使う場合は最新の道路状況・商業施設を反映していることが重要ですから、サードパーティー製アプリに頼ることが現実的といえそうです。