今年の夏に最新OS「Windows 10」をローンチ予定の米Microsoftは26日(米国時間)、Windows 10に搭載予定のパーソナルアシスタント「Cortana」のiOSとAndroid向けアプリを発表した。Winodws 10内蔵の「Phone Companion」機能を利用するもので、アプリの登場はAndroid向けが6月、iOS向けは年内としている。

Android向けCortanaアプリ。2段目左にアイコンがある

CortanaはMicrosoftのBingチームが開発したパーソナルアシスタント機能。天気予報などWeb上の情報検索のほか、リマインド設定、メール操作なども音声を利用して可能。Appleの「Siri」、Googleの「Google Now」に対抗するサービスと位置付けられ、2014年4月に発表した「Windows Phone 8.1」の英語と中国語版ユーザー向けにベータ機能として導入された。夏に登場予定のWindows 10では標準機能として提供を予定しているほか、Windows 10で導入する最新ブラウザ「Microsoft Edge」にも統合する予定。

Microsoftはこの日、Cortanaをさまざまな端末で利用できるようにするという方針の下で、AndroidとiOSにも拡大することを発表した。AndroidとiOS向けのCortanaアプリはPCおよびWindows Phoneとほぼ同じ機能となり、リマインド、航空機の追跡などが可能だという。一方で、システム設定やアプリの起動などシステムへのアクセスが必要な一部機能については、当初はiOSおよびAndroid向けでは利用できないとしている。また、PCやWindows Phoneでは可能となる「Hey Cortana」と呼びかけての起動もできないとのこと。

AndroidでCortanaを利用している様子

リマインド機能

AndroidとiOS向けのCortanaは、MicrosoftがWindows 10との連携用に用意する「Phone Companion」の一部となる。Phone CompanionはWindows 10に内蔵されPCとスマートフォンとで写真、音楽、ドキュメント、ノートなどの共有を可能にするアプリ。スマートフォンはWindows Phone、Android、iOSに対応する。Cortanaは、PC側のPhone Companionアプリを利用してGoogle Play、App Storeからダウンロードできるという。

Phone Companionの画面

Microsoftは「Office」などのアプリケーションでマルチデバイス戦略を進めており、CortaraのiOSとAndroid対応もその一環となる。

(記事提供: AndroWire編集部)