東京都は26日、振り込め詐欺など特殊詐欺対策として、警告メッセージと録音機能により被害を未然に防ぐ「自動通話録音機」の無償貸し出しを開始すると発表した。
2014年中の都内における特殊詐欺被害総額は約80億円に上り、依然として被害は深刻化している。このような現状を踏まえ、都は自動通話録音機の無償貸し出しを開始することを決定。この自動通話録音機は、電話機の呼出音が鳴る前に、警告メッセージを発信することで犯人に通話を断念させ、被害を未然に防止する効果が期待できるというもので、会話内容も全て自動で録音する。
申込受付は2015年6月1日から、貸し出し開始は同6月29日から。貸し出し対象は都内在住のおおむね65歳以上の人が居住する世帯。貸し出し台数は1万台。申込は居住地域を管轄する警視庁各警察署の犯罪抑止担当(一部を除く)、または区市町村安全・安心まちづくり担当課(一部を除く)まで。