日本電機工業会(JEMA)は5月26日、2015年4月度における民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。2015年4月の国内出荷額は1,404億円、前年同月比は91.6%。2014年度10月より、7カ月連続で出荷額が減少する結果となった。

民生用電気機器国内出荷 金額動向

調査の対象となっているのは、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電から、ヘアドライヤー、電動歯ブラシなど、「白物家電」と呼ばれる23種目。JEMAは前年同月比がマイナスになった原因として、4月上旬から中旬にかけて天気の崩れる日が多く、冷房の需要が少なかったこと、2014年4月は消費増税前の需要増の影響で、白物家電の売り上げが好調であったことを挙げている。

2015年4月の国内出荷台数について見てみると、ルームエアコンや電子レンジといった家電の前年比が軒並みマイナスとなったなか、前年比で出荷台数が伸びたのはジャー炊飯器やホットプレート、ヘアドライヤー、電動歯ブラシなど。特に好調だった電気アイロンの出荷台数は、前年比120.4%のプラス。また、JEMAによれば電機掃除機全体の出荷台数は95.8%とマイナスだが、紙パック専用掃除機は13カ月ぶりにプラスに転じた。ジャー炊飯器については、IH式の製品が数量ベースで全体の約7割を占め、高い構成比を維持する。

国内出荷金額は冷蔵庫が約257億円で、前年度比78.6%と大きく落ち込んだ。反対に、ヘアドライヤーが19億円で、前年比138%のプラスと好調だった。掃除機や扇風機など、出荷台数は前年より減っているものの、高額化することで出荷金額がプラスになっている製品もある。このような製品は、今回調査した23種目中6製品あった。