タカラトミーは26日、磁力浮上と磁力走行の両方を実現したミニチュアリニアモーターカーの開発に成功したと発表した。この技術を活用した玩具「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」を9月に一般発売するという。

「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」イメージ

周回ごとのスケールスピード表示機能等を備えるコントロールステーション

「リニアライナー」は、タカラトミーが独自開発した「高速磁気センサー」技術により実現した世界初の量産型ミニチュアリニアモーターカー。回転式モーターや車輪、ギアといった通常駆動に必要な一切の要素を排除し、車両に搭載した磁石・コイルと、レールに取り付けた磁石との反発によって、非接触で浮上・走行するという。

同社の説明によれば、高速磁気センサーと推進用コイルが全車両に搭載されており、車両がレール上の磁石を感知するとコイルに電流が流れて磁界が発生、これによりレールと車両の磁石同士の反発で推進力が発生し、車両が前進するしくみとのこと。走行時の車体は約2mm浮上した状態となる。

車輪と地面との摩擦がないため、高速での走行も可能となり、90分の1のスケールスピードでL0系の営業運転最高時速と同じ時速500kmを実現。レールの一部に車両の停車・発車の操作機能や周回ごとのスケールスピード表示機能、音声アナウンス機能などを搭載したコントロールステーションを備える。1回の充電(30分)で20分の走行が可能だ。

「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」は4両編成の車両とコントロールステーション、レールなどのセットで3万5,000円(税別)。全国の玩具専門店、百貨店・量販店等の玩具売場、インターネットショップなどでの販売が予定されている。