東京都は25日、「2014年東京都観光客数等実態調査」の結果を発表した。それによると、2014年に東京都を訪れた外国人旅行者は前年比30.3%増の約887万人となり、過去最多を更新した。円安や東南アジア諸国のビザ発給要件が緩和されたことなどが影響した。
日本人旅行者は同0.1%増の約5億600万人と、同じく過去最多を記録。国内の景気回復や、円安による海外旅行から国内旅行へのシフトなどが背景にあると考えられる。
訪都旅行者が都内で消費した金額(観光消費額)は同5.8%増の約5兆6,000億円と、こちらも過去最高を更新。特に外国人旅行者の観光消費額は同35.1%増の約7,854億円と、大幅に増加した。日本人旅行者の観光消費額は同2.1%増の約4兆8,000億円だった。
1人当たりの平均消費額を見ると、観光目的の宿泊客では、外国人旅行者が同3,859円増の9万6,237円、都内からの旅行者が同707円減の4万1,478円、道府県からの旅行者が同1,127円減の3万4,797円。ビジネス目的の宿泊客では、外国人旅行者が同2,912円増の11万6,547円、都内からの旅行者が同3,172円減の4万9,218円、道府県からの旅行者が同1,790円増の4万8,238円となった。