説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「現在地の標高をiPhoneで調べられますか?」という質問に答えます。
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iPhone 6/6 Plusであれば可能です。この2モデルには「気圧センサー」が搭載されており、その情報をもとに現在地のおよその標高を測定できます。iPhone 5/5sなど、以前のモデルには気圧センサーが搭載されていないため、iPhone単独で標高を測定することはできません。
気圧センサーの活用事例としては、iOS 8に付属のアプリ「ヘルスケア」を挙げることができます。iPhone 6/6 Plusでこのアプリを利用すると、気圧の変化をもとに割り出した高低差を利用し、「上った階数」というデータとして表示しています。約3m高度が上昇すると1階上ったとみなされますから、階段ではなく上り坂を歩いたときにも階数としてカウントされます。
手っ取り早く標高を知りたい場合は、iOSに標準装備のアプリ「コンパス」を利用します。iPhone 6/6Plusで起動すると、特になにをしなくても緯度/経度情報の下に標高が表示されます。なお、気圧センサーが内蔵されていないiPhoneで「コンパス」を起動しても、標高は表示されません。
ところで、Siriに標高をたずねても教えてくれません。「わかりません。でも機内食用のテーブルはとりあえずたたんでおきますね」とか、「これからスカイダイビングをするおつもりでないことを祈ります」などとはぐらかされてしまいます。iPhone 5/5sなど他のモデルとの兼ね合いでこのような仕様になっていると考えられるため、今後すべてのiPhoneに気圧センサーが装備されるようになれば、教えてくれるのかもしれません。