iPhoneに付属の「コンパス」は、微弱な地磁気を検知する磁気センサーを利用し方位を割り出すアプリ。センサーは周辺の磁気に影響を受けるため、起動の都度と言っていいほどの頻度でキャリブレーション(計測機器の偏り/誤差を調整する作業)を求められるが、手にするだけで比較的精度の高い方位を示してくれる。
「コンパス」にはもうひとつ、現在地の緯度/経度、それをもとに割り出した市町村名を表示する機能がある。iPhoneに内蔵のGPSチップが取得した位置情報にくわえ、Wi-Fiアクセスポイントや携帯電話基地局などから取得した位置情報をくわえることで、誤差を抑えている。
もっとも、コンパスに緯度/経度と住所の情報が必須かどうかといえば、そんなことはない。Appleがよかれと思い用意している付加機能であり、方位を把握するというコンパス本来の利用目的からは外れている。コンパスに位置情報は必要なし、いっそのこと表示されないほうが画面がスッキリしてありがたい、というユーザも多いのではなかろうか。
そんなときには、「コンパス」の位置情報取得の許可を禁止しよう。そうすれば、画面に表示されるのは磁気センサーが取得した方位情報のみとなり、緯度/経度と市町村名は表示されなくなる。なお、iPhone 6/6 Plusの場合は標高も表示されなくなるので注意しよう。再び表示したい場合は、同じ操作を行い、「コンパス」の位置情報取得を許可すればOKだ。
操作手順をカンタン解説
(提供:iPad iPhone Wire) |