6月20日より全国公開される映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の吹替版アフレコ取材が14日、都内スタジオにて行われ、俳優の竹内力と"セクシーすぎる声優"として知られるたかはし智秋が登場した。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、独特な世界観と壮絶なカー・チェイス、ド派手なアクションで国内外の多くの作品に影響を与えたメル・ギブソンの出世作『マッドマックス』シリーズの最新作。2輪、4輪入り乱れるハイスピードカーバトル、凄まじい銃撃戦、衝撃のバイオレンス、すべてがMADな世界観がさらなる進化を遂げたリアル・アクション超大作に仕上がっているという。マッド・マックス役はトム・ハーディ、フュリオサ役はシャーリーズ・セロンが務め、監督は本シリーズのジョージ・ミラーが担当している。
本作について竹内は、「とにかく轟音! 轟音! 迫力! 迫力!」で目が釘付けになる。ジェットコースターに乗るような感覚で観に来ればいいと思います」と、MAD感全開でさらに勢いを増した作品の魅力を解説。また、日本語吹替版にはEXILEのAKIRAや新日本プロレスの真壁刀義など豪華なメンバーが顔を揃えているが、竹内が演じるイモータン・ジョーは、恐怖と暴力で民衆を支配する最凶の"ラスボス"。容貌もすさまじいインパクトを放つジョーだが、竹内の声はまさにジョーそのものので、集まった報道陣も飲まれてしまう迫力だった。
アフレコに臨むにあたり「役者を30年以上やり続けているので、(特別な)準備は一切なかった」と言う竹内。「自分が演じた映像に合わせるのとは違うけど、全く問題なく早々と終わりました」と豪快に笑いながら、「最強の役や怪物みたいな役は、映画でよくいただく」と"慣れた"役どころであると自信をのぞかせた。ハマリ役ぶりは、たかはしから「日本版(の実写)を作った時は絶対に竹内さんですね」との言葉が飛び出すほど。
そんな竹内の演技を見たたかはしは、開口一番「最高です!!」と大絶賛。声優として18年以上の経験を持つたかはしが「タレントさんが声優に挑戦すると、口々に難しいと言われるんですよ」と言うと、それを遮るように竹内は「俺らは俳優だから」ときっぱり。たかはしによると「俳優さんでも向き不向きが絶対にある」という。竹内は呼吸器をつけたジョーの特徴的な発声をしっかり理解して、「この部分を聞きやすく」などと注文があった際は「雰囲気を残しつつ滑舌を良くしていた」という。「慣れの問題ではなく、内側から出る才能」だと声優としての竹内を高く評価していた。
ちなみに、竹内とたかはしはこの日が初対面。竹内の迫力のオーラと力量を実感したたかはしは「吹き替え版を見るのがとても楽しみになりました」と話すとともに、今後も声の仕事をして欲しいとリクエスト。竹内もたかはしのセクシーな容姿や雰囲気に惹かれたようで、「女優としてやりませんか?」とスカウトしていた。
これからアフレコを行うたかはしは「ジョーの吹き替えを聴かせていただいたので、この臨場感そのままに迫力のある吹き替えをしたい」と意気込みを語る。たかはしが演じる役はジョーの5人の妻たちである"ワイブス"の一人なだけに、吹替版での2人の演技にも注目が集まる。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほかにて、2D、3D 、MAX3Dで公開される。
(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED