10~50代の男女から年間200件以上の恋愛相談を受けている内埜さくら先生が、みなさまの恋愛のお悩みに回答する本コーナー。今回は、デートをしている彼が独身か既婚かを知りたい女性からのご相談です。
【相談】
はじめまして、35歳女性です。知人から紹介された40代の男性と最近、一度だけ食事に行きました。それ以降は頻繁に連絡を取るようになり、だいたい毎日メール、たまに電話もしていますが、彼が結婚しているかどうか、何となく聞きそびれています。平日夜に連絡が途切れても翌朝、きちんと返事が来ます。土日も連絡が来るので既婚者ではないと思うのですが、それとなく確かめる方法はないでしょうか。
【回答】
先に結論からお伝えしますと、彼が既婚者か否かを「それとなく確かめる」のは間違いです。相談者さんが彼に会うたび、彼のことを好きになっていったとします。もう後戻りできない段階で、彼から既婚者だと告げられたらどうしますか? 引くに引けず、ずるずると関係を続けてしまったら、能動的に不倫をしたことになります。彼のパートナーから慰謝料を請求される恐れもあります。ですから関係が深まる前に
「念のために確認しておきたいのですが、結婚していませんよね?」
「独身ですよね?」
などと聞かないこと自体、相談者さんにとってリスクが高いことを覚えておいてください。この前提を踏まえたうえで、彼が既婚者かどうかを知る方法をお伝えします。
■休日に連絡が取れるか(取れても独身とは限らない)
多忙な職業に就いていれば、パートナーは休日出勤や休日の業務連絡があることをあらかじめ熟知しています。ですから相談者さんがたとえ休日に連絡をしたとしても、「仕事の話があるから」と、家を出て連絡することが可能なのです。
ですから、休日に連絡が取れるからと言って、独身だと安心するのは早計です。以下に挙げる特徴も、恋人がいる男性とかぶる場合もありますし、直接聞くよりは不確かな方法ですが、参考にしてみてください。
■自宅や職場を教えてくれるか
身元がバレることを避けて、独身女性と恋愛を楽しみたい既婚者の特徴です。「家族と同居しているから」という理由で、自宅には呼べないと事前に防御する男性もいます。
■スマホや携帯のアルバムを見せてくれるか
メールやLINEを見せてと言われることはあっても、アルバムを見せてとお願いされるケースはまれだと思います。まさか見せてほしいとお願いされるとは思ってもみないアルバム、そこには真実が刻まれている可能性大。もちろん、メールやLINEを突然、見せてとお願いする方法もあります。
そこでうろたえることなく「いいよ」と差し出すのではなく、「見てどうするの?」等、拒むようであれば、彼は何らかの秘密を抱えていることが考えられます。
■彼が一人暮らしなら家賃を教えてくれるか
引っ越しの相談をするふりをして、家賃を聞いてみることも1つの方法です。彼に家族がいる場合は必然的に一人暮らしの家賃より高くなりますから、即答できないはず。また、生活費の何割かを占める家賃を聞かれて、「いくらだったかな……」と、曖昧に言い逃れることもできません。
■束縛するか
わたしは既婚男性と不倫中の独身女性からも恋愛相談を受けることがありますが、彼女たちは一様に、「彼には自分と同年代の男性にはない、大人の余裕がある」と言います。この「大人の余裕」は、妻という女性を手に入れた自信から来る余裕です。
そして、もし相談者さんがまったく束縛されない(どこに行っていたか何も聞かれない、ドタキャンしても怒ったことがない等)のであれば、それは家庭という、帰る場所があるからです。
■年末年始に連続して会えるか
土日に連絡が取れない、長期休暇に会えないことが既婚者の特徴と言われていますが、もっとも重視すべきは年末年始。この期間の既婚者は、自身の家族だけではなく、お互いの親族も含めた予定が入ることが珍しくないからです。そのスケジュールは、自身の都合では変更がしづらいものです。そして、いくら普段、自由な生活を謳歌している既婚者でも、12月31日から1月1日にかけてはなぜか家族と過ごします。普段の悪事の贖罪をしているのかもしれません。
以上、彼が既婚者か否かを知る5つの特徴をお伝えしましたが、年末年始はまだ先ですし、ほかの方法も、彼と相談者さんの関係が今よりさらに深まってから実行できるものばかりです。ですからまずは、勇気を出して言葉で直接確認を。聞いた後の彼の反応を見てから、今後のことを考えていきましょう。
※写真と本文は関係ありません
著者プロフィール
内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。2,000人以上の人物取材の経験で磨かれた、鋭い洞察力が武器。著書は『恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80』(講談社)。無料のメール恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い。相談を休止中の場合もあるので詳細はブログまで。恋愛コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『ばらいろダンディ』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌にも多数出演。