米Microsoftは5月20日(現地時間)、Windowsインサイダープログラム参加者に「Windows 10 Insider Preview」のビルド10122の提供を開始した。今回のビルドリリースはFastリング設定ユーザー向けになっている。ブラウザ「Microsoft Edge」 (ビルド10122での名称はProject Spartanのまま)がAMDのGPUで頻繁にクラッシュする問題が確認されており、ビルド10122へのアップデートを避けたい場合はWindows Updateの設定をSlowリングに変更するように呼びかけている。
ビルド10122では、スタート、Continuum、Edgeブラウザ、ファイルの関連付けなどが改善されている。
スタートメニューはファイルエクスプローラと設定が左下に移動し、電源オプションや全てのアプリと釣り合いが取れるデザインになった。またスタートメニューとスタートスクリーンの切り替えを、パーソナル設定に設けたスタート設定に移した。これはタブレットモードへの切り替えと間違うユーザーがいたためだが、混乱を解消しただけではなく、レイアウトの変更によってスタート全体がすっきりとして分かりやすくなった。
Continuumは、タブレットモードに移った時に左側のペインが左上のアイコンをクリックした時に現れるように変更された。またスタートのタイルが大きくなっている。
Edgeは、JavaScriptエンジン「Chakra」が最新版に更新されており、Octane 2.0、Jet Streamといった64ビットブラウザのベンチマークで競合ブラウザを上回る性能を発揮するという。また開発者カンファレンスBuild 2015(4月29日-5月1日)の基調講演でデモを披露した「新しいタブページ」を備える。トップサイト、MSNからのコンテンツなどが並び、新しいタブページの内容は設定からカスタマイズすることも可能だ。これらのほか、InPrivateモード、スタートへのピン留め、履歴表示、新しいリーディングビュー・アイコン、タブのオーディオインジケータなどが実装されている。
ファイルの種類に対して開くアプリを選択したり、デフォルトに設定するのがWindows 8.1ではクラシックWindowsアプリ(Win32)のみ可能で、Windows Storeアプリについてはバナーでの通知のみになっていた。ビルド10122ではこの違いを無くし、クラシックWindowsアプリとユニバーサルWindowsアプリの両方を同じ画面で選択またはデフォルトに設定できるようにした。