説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneと他のスマホで"おすそわけ充電"できますか?』という質問に答えます。
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iPhone 5以降、充電や同期、バックアップなどの処理を有線で行う場合はLightningケーブルを利用します。裏表なく挿せるという仕様もあり、とても使い勝手のいいケーブルですが、Apple製品以外では使い途がないところがウィークポイントです。
一方、Android端末では「USBマイクロB端子」(マイクロUSB)が採用されています。規格としての汎用性の高さ、端子の小ささが評価され、他のデジタル家電にも見つけることができます。
質問の「おすそわけ充電」ですが、片方がLightning端子でもう片方がマイクロUSB、という形状のケーブルを用意すれば可能です。筆者が調べたところでは、「カシムラ KASHIMURA KL-40」というケーブルがMFi(Made for iPhone)に準拠の製品として販売されています。この製品を使えば、Android端末を給電側、iPhoneが充電する側として利用できます。端末の対応状況は、メーカーが公開している適合表を見れば確認できます。
なお、Android端末のなかには、接続した外部のUSB機器に対し、各種機能や電力を提供する「ホスト」として動作可能なものがあり、その場合は「OTGケーブル」や「ホストケーブル」などと呼ばれるケーブルを用意することで、外部機器に電力を供給することが可能になります。
実際、Xperia Z Ultra SOL24にOTGケーブルを接続し、そこにLightningケーブルを挿し込みiPhoneに接続したところ、特に支障なく充電できました。電流が小さいため高速充電には使えませんが、バッテリーが切れかけのiPhoneを緊急避難的に充電する用途には使えるはずです。