JR九州はこのほど、昨年10月から今年3月にかけて実施した「決めなきゃ、ダメ?大分VS鹿児島」キャンペーンの利用実績とアンケート集計結果を発表した。

写真は特急「ゆふいんの森」

このキャンペーンは、大分・鹿児島両県の魅力掘り起こしと誘客を目的に、利用者投票で温泉や食などの観光素材に関して、どちらの県が優れているかを競う形式で行われた。月替わりでテーマを変え、毎日1票どちらかの県に投票できるインターネット投票では、7つのテーマのうち「モデルコース」で鹿児島県が大分県を上回ったが、他の6テーマ(鉄道・温泉・グルメ・見なきゃダメ!・パワースポット・焼酎)では大分県が勝ち、大分6勝・鹿児島1勝となった。

一方、キャンペーン期間中にJR利用宿泊商品や観光を目的とした割引きっぷで実際に大分・鹿児島両県を訪れた人に、「温泉・食・スポット・おもてなし」の4項目について5段階評価してもらったところ、温泉と食は大分県、スポットとおもてなしは鹿児島県にそれぞれ軍配が上がり、両者2勝ずつの結果となった。

期間中のJR九州主催による鉄道利用宿泊商品や団体旅行、および観光を目的とした割引きっぷの実績は、大分県で前年比111%の4万1,043人、鹿児島県は前年比124%の3万6,229人となり、キャンペーンが功を奏した形に。JR九州は今年度も、10月から3月にかけて対決方式の観光キャンペーンを開催予定としており、詳細は8月下旬頃発表予定だという。