説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「ストップウォッチで測定中にスリープしてもだいじょうぶ?」という質問に答えます。

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iOSに標準装備のアプリ「時計」には、ストップウォッチ機能が付属しています。この「時計」アプリ自体、完全なマルチタスクでの動作に対応していますから、スリープしても変わらず動作し続けます。ストップウォッチの開始後、ホームボタンを押してアプリを終了してもシステムのバックグラウンドで動作します(アプリとして前面には表示されないがプロセスが作動し続ける)。

いちど測定を始めれば、止めるまで動き続けるわけですから、その間はなにをしようが自由です。電話をかけたりメールを書いたり、他のアプリを利用してもストップウォッチの動作に影響はありません。

ホームボタンをダブルクリックして「Appスイッチャー」を表示し、「時計」アプリを上方向へフリックして完全に終了させても、ストップウォッチは止まりません。その場合、もういちど「時計」アプリを起動すれば、前回の測定が続いていることを確認できるはずです。

iPhoneの電源をオフにしても、再起動後に「時計」アプリを起動すれば、ストップウォッチが動き続けていることがわかります。電源をオフにするとシステムは完全終了されますから、ストップウォッチのプロセスも停止されますが、測定開始時刻およびストップウォッチで測定中ということを内蔵メモリに記録しているのでしょう。ともあれ、iPhoneの電源をオフにしてもストップウォッチは止まりません。

ということは、「時計」のストップウォッチ機能は超長時間の測定が可能ということになります。実際、ネットを検索すると、1カ月以上や数千時間もの測定を行った人を複数発見できます。この機能を使えば、日本縦断やヨーロッパ一周といった長期旅行に要する時間も、正確に測定できることでしょう。

「時計」アプリのストップウォッチ機能は、「停止」ボタンをタップしないかぎり止まりません