相鉄グループはこのほど、2015年度の鉄道・自動車設備投資計画を発表した。相模鉄道本線星川~天王町間連続立体交差事業の推進など鉄道事業に87億円、バス車両の導入など自動車事業に4億円を投じるとしている。
鉄道事業の相模鉄道本線連続立体交差事業は、星川駅と天王町駅を含む約1.8kmを高架化し、9カ所の踏切を廃止する計画。工事は2002年度から続いており、今年度も高架橋本体や天王町駅・星川駅部の工事を進める。
固定式ホーム柵から可動式ホーム柵への入替えも推進し、今年度は横浜駅3番線の乗・降車ホームで工事を行う予定。9000系ではドア上部などにあるスクロール式の車内案内表示器を液晶の画面表示器に、車外表示器をカラーLED表示器にそれぞれ変更し、多様な情報提供ができるようにする。その他、いずみ野線コンクリート高架橋の耐震補強、踏切障害物検知装置の更新などの安全対策に努める。
サービスの向上にも取り組み、海老名駅など11駅でよりわかりやすい画面表示を備えた新型自動改札機への入替えを行うほか、平沼橋駅・緑園都市駅・いずみ中央駅では駅舎リニューアルを実施。三ツ境駅では列車種別・発車時刻・乗換え案内などを表示する行先案内表示装置と待合室をホームに新設する。
自動車事業では、乗合バスに乗り降りしやすい大型ノンステップバス12台、高速バスにトイレ付き大型バス1台を導入。また、液晶カラーモニターで運賃やバス停名をきめ細かく案内表示する停名表示機を昨年度の横浜営業所に続いて全車両に導入し、わかりやすさを向上させる。