JR西日本はこのほど、「大阪環状線改造プロジェクト」のモデル駅として全面改良を進めている森ノ宮駅について、5月29日にリニューアルオープンすると発表した。

リニューアルされた森ノ宮駅外観イメージ

1階コンコース完成イメージ

森ノ宮駅改良工事では、2013年9月に高架下商業施設「ビエラ森ノ宮」グランドオープン、2014年3月に発車メロディ導入、同8月にホーム上の美装改良工事がほぼ完了するなど、段階的に整備を進めてきた。残っていた駅舎外壁整備や駅構内店舗を含む1階コンコース改良工事もこのほど完了し、全面オープンを迎える。

リニューアルコンセプトは「森」。かつて野鳥の住む森を擁していた森之宮神社が駅近くにあり、いまも駅北西には緑豊かな大阪城公園が広がる地域特性を踏まえた。大阪環状線駅改良の共通コンセプト「明るい、きれい、わかりやすい」の実現のため、柱や梁を黒色に塗装してモノトーン調に統一するなど、駅空間のデザイン性を高めつつ、案内サインを際立たせることでわかりやすさにも配慮したという。

今回、整備を完了した外壁については、メインエントランス部分に天然の緑を用いた緑化を行い、大阪城公園へのつながりを演出。外回りホーム大阪駅方には木目タイルの床を敷き詰めた「城見エリア」を新設し、大阪城を望む眺めを楽しんでもらう。1階コンコースには、24時間営業のコンビニ、ベーカリーカフェ、書店の3店舗が出店。地図や時刻表などの案内機能を備えたタッチ式デジタルサイネージ2面を含む合計6面のデジタルサイネージを設置し、情報発信機能の充実と美観向上を図る。