日本政府観光局(JNTO)は20日、2015年4月の訪日外国人数(推計値)が前年同月比43.3%増の176万4,700人となり、3カ月連続で単月での過去最高を更新したと発表した。170万人を突破したのは単月として初めて。

4月は、円安の継続に加え、桜の花見およびイースターや清明節など休暇シーズンの到来、航空路線の新規就航や既存便の増便などが追い風となり、訪日需要が大幅に伸びた。

国・地域別に見ると、中国、台湾、香港、タイ、フィリピン、ベトナム、米国、カナダ、英国、フランスの10カ国が単月として過去最高を記録したほか、ロシア、スペインを除く18カ国・地域で4月として過去最高を更新した。

2015年4月訪日外客数(JNTO推計値)(出典:JNTO Webサイト)

中国は同113.0%増の40万5,800人と、全市場を通じて初めて単月で40万人を突破。花見やショッピング人気が高かったことに加え、航空路線が増便・再開したことも影響した。

台湾は同29.9%増の33万5,100人と、初めて単月で30万人を突破。韓国は同57.0%増の30万4,600人と、4月として過去最高を更新。タイは同18.6%増の11万7,900人と、東南アジア市場で初めて単月で10万人台を記録したと同時に、2012年4月より37カ月連続で各月の過去最高を更新した。