南海電気鉄道はこのほど、和歌山市・和歌山県と連携して検討を進めてきた和歌山市駅周辺活性化について、全体の計画をまとめた「和歌山市駅活性化計画」を策定した。今月にも第1期工事に着手するという。
発表によれば、計画全体を貫くコンセプトは「人々が集う和歌山らしさを兼ね備えたソーシャルセンター」。具体化の3本柱として、市民図書館など「文化・交流拠点の創出」、オフィス・生活利便施設・商業施設などの「都市機能の集積」、鉄道・バスなどの乗換利便性向上や公共交通機関の利用促進による「交通結節の強化」を定めた。
今月から始まる第1期工事では、現在の駐車場に鉄骨7階建てのオフィス棟を建設し、業務機能などを集積。1・2階に金融機関が入り、3~7階はオフィステナントとする。駅では改札を2階から1階に移設してバリアフリーとし、利便性向上と交通結節の強化を図る。1期工事は2017年春の竣工・開業をめざす。
2017年度から2020年度にかけて実施する第2期工事では、南海和歌山ビルを解体撤去し、市民図書館、商業施設などを建設する予定。並行して和歌山市による駅前広場整備も行われるとのこと。市民図書館以外の施設構成は検討中のため、確定次第公表となる。